LEATHER – 本革へのこだわり –

仕上げの種類

染料(アニリン)仕上げ

一般的にアニリン仕上げと呼ばれている仕上げです。なめした後に染色して色を着けますが、塗装で膜は作らない革です。素上げと同様に革本来の肌触りの良さや経年変化を堪能できる革です。ただし、色移りや色褪せに注意が必要です。当社のKWランクは、熱などで染料を定着させる他に、表面にワックスの膜を作ることで、色移りを防止するよう加工されています。

素上げ

なめした後に染色も塗装もしない素顔の革です。素肌に直接触れることができるので、革本来の肌触りの良さや経年変化を最も堪能できる革です。革素材としては最も革らしさを堪能できるこの素上げの革ですが、シミや汚れがつきやすく気を使う革です。上手く飴色に育てるには努力がいります。

セミアニリン仕上げ

革らしさを残しながら、汚れや色褪せなどを防ぐために、薄い塗装膜を作った革です。この革の良さは、塗装膜が薄いため色に透明感があって、見た目の革らしさが残っているのに、メンテナンスが簡単で使いやすい点です。汚れや色褪せに気を使うことなく気楽に使える革ですが、肌触りや経年変化では革らしさが失われてしまいます。

顔料仕上げ

塗装によってコーティングされた革です。この革の良さは、汚れや色褪せに強くてメンテナンスが楽な点です。顔料は発色が良くきれいな色に仕上がるだけでなく、紫外線による色褪せが少ないため、ビビッドな色を使うこともできます。塗装膜が革を保護しているので、メンテナンスは基本的に不要で、乾拭き程度で大丈夫です。手垢などの汚れは、お湯を絞ったタオルで軽く拭く程度で取れます。

仕上げの特徴比較

革の特性 使用中の変化
仕上げの種類 革の種類 キズ 色ブレ お手入れ 色あせ 汚れ 爪痕
染料(アニリン)仕上げ ヴォーノ 3 3 必要 3 3 3
ジーンズ 4 3 必要 3 3 3
WL / WM 4 4 必要 3 4 5
KW 5 5 必要 4 4 5
SS 4 5 必要 5 4 4
素上げ ヌメ革 5 3 必要 2 5 2
セミアニリン仕上げ KZ 4 3 不要 2 1 1
MO 4 1 不要 1 1 1
顔料仕上げ MS 4 1 不要 1 1 1
評価 5:あり 4:ややあり 3:普通 2:あまりなし 1:なし -

経年変化の比較

染料(アニリン)仕上げ / 素上げ

塗装せず染料で色を付けた革です。(一般的にアニリン仕上げと呼ばれています。)素肌に近いため、革に本来ある傷やシミは残っていますが、革らしい肌触りや風合いの変化を楽しむことができます。

汚れ(シミ・黒ずみ)

飲み物を溢すと、跡がつきます。手や素肌が触れる部分は、手垢で汚れていきます。

汚れ(シミ・黒ずみ) 汚れ(シミ・黒ずみ)
爪痕

塗装膜がないため、爪などによる引っかき傷がつきます。引っかくと革の繊維が毛羽立って白く目立ちますが、使ううちに目立ちにくくなります。

爪痕
色あせ

紫外線に当たることで、色(染料)が抜けて色褪せていきます。窓から離れた部屋の奥では、色褪せも起こりにくいです。

色あせ 色あせ
色移り

濡れた状態では染料が滲み出やすくなり、服に色が移る可能性があります。

色移り 色移り
色ブレ

染料仕上げの革は色ブレが起こります。人の肌と同じように、牛の肌もコンディションは様々で、染まり具合が違います。また、ロットによっても色がブレます。

色ブレ 色ブレ
お手入れ

半年~1年に1度、メンテナンスオイルを塗って下さい。使っていくうちに革の油分が抜け、革が痛みやすくなります。オイルを補給することで、より長く使ってもらえます。

お手入れ

セミアニリン仕上げ / 顔料仕上げ

顔料を表面に塗装した革のことです。表面の塗膜の厚みにもよりますが、汚れや傷はつきにくく、色褪せもしにくいです。メンテナンスも簡単です。反面、染料仕上げと比べ、革本来の風合いや肌触りは劣ります。

汚れ(黒ずみ)

手垢などの汚れは、硬く水を絞ったタオルで水拭すれば取ることができます。(しつこい汚れの場合、中性洗剤を使用してください。)

汚れ(黒ずみ)
経年変化

表面のウレタン塗装は、長期間の使用によって劣化しひび割れてきます。そうしたら張替えの時期です。

経年変化
お手入れ

日常のお手入れ方法は乾拭きのみで充分です。

お手入れ

ナチュラルマーク

「フルグレインレザー」とは革の表面=銀面がある革のことです。革の繊維構造の中で一番丈夫な「銀面」を残すことで、より耐久性の高い革に仕上がります。表面を削っていないため、革らしい質感と表情があります。革が本来持っている。生前のキズやシミなどナチュラルマークがそのまま表面に残っています。耐久性に問題なければ、そのまま使用します。

  • 生きジワ

    動物が生きている時についたシワ。牛の部位によってシワの入り方は様々です。腹や関節はシワが大きくなっています。

  • スレ・ガリ

    肌荒れなどにより銀面がザラザラしている部分。

  • キレキズ・治りキズ

    生きている時についた傷。

  • ピンホール・虫穴

    生きている時に虫によってつけられた跡。また、バクテリアの繁殖などにより開いた小さな穴。

  • 血筋(チスジ)

    血管の跡。色褪せると徐々に目立ってきます。

ナチュラルマーク

「フルグレインレザー」とは革の表面=銀面がある革のことです。革の繊維構造の中で一番丈夫な「銀面」を残すことで、より耐久性の高い革に仕上がります。表面を削っていないため、革らしい質感と表情があります。革が本来持っている。生前のキズやシミなどナチュラルマークがそのまま表面に残っています。耐久性に問題なければ、そのまま使用します。

生きジワ

動物が生きている時についたシワ。牛の部位によってシワの入り方は様々です。腹や関節はシワが大きくなっています。

キズ / スレ・ガリ

肌荒れなどにより銀面がザラザラしている部分。

キズ / キレキズ・治りキズ

生きている時についた傷。

キズ / キレキズ・治りキズ

生きている時についた傷。

キズ / ピンホール・虫穴

生きている時に虫によってつけられた跡。また、バクテリアの繁殖などにより開いた小さな穴。

血筋(チスジ)

血管の跡。色褪せると徐々に目立ってきます。

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