
英会話スクールや整体など、いくつかの仕事を掛け持つご主人と、不動産関係にお勤めの奥さんとで暮らすMさんご夫婦。本革のナチュラルな素材の経年変化を楽しみたいと、当社のソファをご購入いただきました。
価値観を大切にしたい
世界中を周りながら暮らしたいと、カメラマンとして仕事をしていた時期もあったそうですが、オンラインの英会話スクールを始めて、日本にいる必要性も薄くなったため、生活の拠点をアルゼンチンに移されたそうです。治安や便利さを考えると、日本で暮らすほうが良いと思うのが普通でしょう。しかし、自分たちの価値観を大切にして、自分たちなりの幸せを手に入れるためにそうされたそうです。
気負いなく自然体でお話される姿を見ていると、常識や思い込みに囚われることなく行動しなくてはと、自分自身の今を振り返えることができました。

新しい家具を購入するきっかけ
数年経って、お仕事の関係で帰国することにされたそうです。日本の住宅には、アルゼンチンで購入した家具は大きく、置きづらので、持ち帰るのを諦めざるを得なかったそう。現在のご自宅は、部屋数を減らしてリフォームされ、大きなLDKになった部屋を借りていますが、それでもアルゼンチンよりは狭いのでしょう。
見晴らしの良い南向きの明るいリビングは、とても居心地がよく、ずっと在宅ワークしていたくなるような空間です。安易に物を増やさず、時間をかけてじっくり選んだ、気に入ったものだけで暮らす。そんな暮らし方をされています。

オイルレザー(KW)を選んだ理由
ソファを買うなら「ヌメ革」と考えていた奥さん。悩んだ結果、ヌメ革を染色したKW21(キャメル色)を選ばれました。革が汚れていくのは当たり前ですよねと、最初から塗装された革は選択肢から外されましたが、ヌメ革にするか、KWランクにするかは、けっこう悩まれたご様子でした。とても汚れやすいヌメ革は、ワインを飲む時に気を使わなくてはならない、というのが決め手で、ワックスで表面を保護していて、ヌメ革よりは汚れにくいKWランクを選ばれました。
背クッションはヌメ革に

最後までヌメ革と迷われていた奥様。背に置くクッションだけ、ヌメ革にされました。私たちのヌメ革は、表面にコーティングしていないため、牛の素肌のままです。とても肌触りが良く、子どものほっぺたみたいな柔らかい感触を楽しめます。使ううちに硬くなっていきますが、ツヤが出てきてスベスベした触感になっていきます。色も、濃くなったり色褪せたりしながら、最終的にはKW21の色に近づいていきます。そうした経年変化を楽しんでもらえたら嬉しいです。

使ううちに味の出るような家具が並ぶお部屋の中で、ソファも色褪せたり手垢がついたりしながら、周辺の家具たちと馴染んでいきます。そうしたら、昔からそこにあったような存在感で、この部屋をより居心地良い場所にしてくれそうです。